Tomofiles Note

ドローンとインターネット、そして人との関係を考えるソフトウェアエンジニアのアウトプットブログ

ドローンレースにボランティアとして参加しました。 #DTRC2019

11月1〜2日に東京モーターショーのイベントとして行われた、FAI Drone Tokyo Racing & Conference 2019にボランティアとして参加しました。
今回は、日本初の国際航空連盟(FAI)公認のドローンレースの様子と、実際にスタッフとしてレースの運営に関わった感想をまとめたいと思います。

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FAI Drone Tokyo Racing & Conference 2019とは

今年の東京モーターショーのなかで開催された、ドローンのイベントです。
レースとカンファレンスで構成されていて、エンタメとアカデミックの2つの面から、ドローンの社会受容性を高めるコンテンツを発信する目的で開催されたイベントのようです。

www.drone.jp
www.drone.jp

特に、ドローンレースの方は、国際航空連盟(FAI)というスカイスポーツの国際機関が公認した、公式レースとなっています。日本では公認大会は初らしいですね。

一般財団法人日本航空協会 航空スポーツ

ボランティアに参加する経緯

もともと、カンファレンスに参加する予定でした。
仕事柄、官向けのドローン活用の現場にいるので、ドローンの社会実装に向けた国内の取り組みについて聞ける貴重な機会だと思ったのです。
しかし、ツイッターで以下のツイートが回ってきて、気づいたらボランティアに参加申し込みしていました 笑
 

応募フォームになかなかアツい参加理由を書いていて、今見返すと恥ずかしいですね。
何か行動しなきゃと必死だったので、しょうがないですね。

レースとカンファレンス全体でボランティアを募集しているのかと思って、もしかしたらカンファレンス側でイベント運営の手伝いとか出来ないかなと期待していました。

ボランティアの内容

実際は、レースの方のみの募集だったようで、そこは少し期待が外れました。
ただ、実際に現場に到着して会場を見て、世界中のトップレーサー達がどんとん集まってきて、ドローン機体のメンテナンスを始めた様子を見て、これもこれで面白いと思いました。
(最終的にドローンレースに興味持っちゃってるんで、結果オーライです)

で、ボランティアの内容なのですが、機体の回収です。

ドローンレースは、FPVというドローン目線の映像を無線で選手のFPVゴーグルに飛ばして、ドローンを操作します。
目視外で飛行させ、かつスピードを競うので、機体がコーナーを曲がりきれなかったり、ちょっとコースの壁に近づきすぎると、衝突してクラッシュします。
しかも、コースも一直線ではなくて、左右や上下にUターンしたりするので、かなり練習してスキルを磨かないと難しそうです。
以下はYoutubeに上がっていた、練習時のFPV映像のようです。素人目には複雑なコースに見えますね。


FAI Drone Tokyo 2019 Racing & Conference Practice,Quarify Pilot:Yuckey #DTRC2019 #東京モーターショー

この動画のように、コースの途中でクラッシュした場合に、このレースと次のレースの間の時間で、機体を回収して選手に返すというのがミッションです。

レースの様子

レース用ドローンは、選手の自作です。
そのため、機体が非常に個性豊かで、同じモノは一つもないといっても良いかもれません。
選手によって、何を重視するかで、パワー系、スピード系、テクニック系などに分かれるのかな、なんて手伝いしながら考えていました。

ドローンレースの動きを眺めてて、こんなこと考えてました 笑
エピソード6のエンドアの戦いの森林戦もそうですし、エピソード1のポッドレースもそうですね。エピソード4のヤヴィンの戦いもそうかな?
スターウォーズ好きなので、すごいワクワクしました。
Youtubeにも、同じような感想を持った動画がありました。


【スターウォーズのワンシーンみたい】ドローンのレース!

かっこいい!


ドローンレース予選(東京モーターショー2019)キュルキュル、スピード感が凄い。クラッシュも@DTRC2019 @tms_jpn

これは予選の様子ですね。
暗くなってくると、会場の電飾とドローンのライトが光ってきれいです。
ドローンはゼッケンみたいな感じに、選手ごとに赤、青、緑、白の4色のどれか一色を点灯させます。

勝戦では、会場の大型スクリーンにレース状況を表示して、ドローンの色と選手が見てるFPV、ドローンの位置をスクリーンで見せて、レース観戦を楽しめるようにしていました。
以下のサイトに、決勝戦のレースの模様をおさめた写真が掲載されています。(半分くらい日向坂46の写真ですが 笑)

otakei.otakuma.net

スタッフとしてレース運営でコースを監視していたので、あまりスクリーンとか見れずちょっと残念ではありました。
勝戦の動画探したんですが、無いんですよね。アイドル運営の圧力せいで、決勝戦の日の動画自体が少ないのかもしれません 笑

ということで、ドローンレースの魅せ方が面白くて、ファンになっちゃいました。

レース用ドローン機体

レース中にドローンがクラッシュすると、速やかにコースから回収して選手に届けるのですが、結構な回数クラッシュするので忙しかったです。
で、回収チームの特権で機体に触れるので、せっかくなのでトップレーサーの機体をできるだけ観察して、何か感じるものはないかと試してみました。
まぁ、そもそもドローンのハード面はそんなに詳しくないので、実際に勉強になるようなことは何も盗めなかったのですが、

  • ボディの形状(一つ一つ手作り!!)
  • 配線のまとめ方(みんなきれいに束ねてある)
  • 手に取ったときの重さ(結構重い)
  • 電子部品(基板だなぁ、カメラだなぁ、のレベル 笑)

みないなことは、活動しながら感じました。

特に驚きだったのが、結構重量があるということ。
リポバッテリー積んでるんで、重さが出るのはしょうがないですが、GoPro積んだりしてる機体とかもあったので、それでもあれだけのパワフルな飛び方をするんだから、モーターが相当強いんだろうな、なんて考えてました。
途中、まだ動くかもしれないドローンを触りそうになって、スタッフさんに注意されたこともありましたが、レース用ドローンのプロペラは相当危険そうですね。ヒヤヒヤさせて、すみませんでした。

ボディもおそらく3Dプリンタで手作りしていて、ニワトリのトサカの形したボディがあって、くすっとなりました。
みんなそれぞれ趣向を凝らしていて、面白かったです。

気になる産業用ドローン

コース監視しながらずっと気になっていたのは、コースの奥にいた産業用ドローンの存在です。
私は仕事柄、DJIのMatrice系みたいな大型ドローンを利用する案件に関わることが多く、産業用ドローンが好きです。
(関われるけど、活用している現地に行けないので、ほぼ見たことも触ったこともないという残念な状態)

正体はこれでした↓

news.kddi.com

4K撮影した映像を5Gで伝送してYoutubeライブ配信するという試みで、KDDIが運用していたドローンみたいです。
ドローンの機体はプロドローン製ということで、東京モーターショーで展示されてたやつに似てたので、何となくそうかななんて思ってました。

これは会場で展示されていたものです。

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かっこよすぎて痺れる!!

運用中のドローンを撮影した動画がYoutubeにありました。


KDDIの5Gとドローンをライブ会場で活用 商用サービス目指す

いやー、働くドローンってやっぱり良いですよね。
私は、ドローンが社会で活躍する未来を知って、ドローンをやりたいと思ったので私のルーツなのです。

5Gとか4Kとかは、インフラとかカメラを用意できるかという金が物を言う世界なので、到底追いつけないですが、そのハード上で動くソフトウェア面では、勉強次第で追いつけるんじゃないかな、なんて夢想してますが…
勉強頑張らないと。やっぱり次は、映像伝送の勉強をちょっと深くやってみますかね。

コースに謎の模様

ドローンレースのコースに、以下のような謎の模様が貼ってありました。
最初ただの飾りかと思ってたのですが、レースの状況をリアルタイムでトラッキングするシステムのようですね。

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以下のサイトに説明がありました。
謎の模様はQRコードで、コースの要所に異なるQRコードを配置して、ドローンのFPVからQRコードを読み取ることで、ドローンがどこにいるか追跡できるそうです。

japanese.engadget.com

なるほど、工夫されてます。

最後に

ということで、DTRC2019のボランティア参加レポートはここまでです。

車の歴史を紐解けば、今のモビリティの技術発展は、レースからきているそうです。
ドローンレースも、ドローンが社会で活躍するためのきっかけになれば、いいですね。

それでは。