Tomofiles Note

ドローンとインターネット、そして人との関係を考えるソフトウェアエンジニアのアウトプットブログ

ドローンと向き合った1Qの振り返り

こんにちは。
前回のドローンレースボランティアの参加レポが、思いの外多くの方に見ていただけて、嬉しく思います。
リツイートやいいねをしていただいた方、ありがとうございます。

ドローンレースのボランティアもそうですが、今年の9月からのこの3ヶ月は、ドローンと向き合うための活動期間でした。
現職の意味を見いだせず、転職もその解決に至らず断念し、路頭に迷った私は、原点回帰して「ドローンを扱うSESエンジニア」というポジションを利用して、もっとドローンと向き合わないといけないと思ったのが、ちょうどこの9月なのです。

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今回は、この3ヶ月の活動を振り返り、最終的に目指すゴールを改めて確認したいと思います。


1Qの振り返り

一般的には、1Qは4〜6月のことを指すと思いますが、私は9月から活動を始めたので、9〜11月をここでは1Qと呼称するとします。
1Qは以下のような活動をしました。

9月
  • JUIDAドローンスクールに入学

手始めに、ということで、手っ取り早くドローンのことを学ぶために、ドローンスクールに通いました。
実は色々あってまだ卒業出来ていないのですが、私が通っているスクールは大体1ヶ月コースで4回通うコースになります。
卒業したら記事を書こうと思いますが、ちょっと当分先になりそうです。
知識を体系立てて学ぶって大事です。知らない分野のことは特に。
ドローンスクールは意味がないという話はよく聞きますが、私みたいに空撮ガチ勢でもなく、パイロットになりたい人でも無ければ、スクールはドローンのことを学ぶ機会としては、少し金額が高いですが十分有用です。

10月
  • JUIDAドローンスクールの学習に専念
  • Dronecodeプロジェクトの学習開始

スクールに通いながら、ドローンのオープンソースプロジェクトの勉強を始めました。
私は業務用ドローンを目指しているので、主に自律制御ドローンのOSSである、Dronecodeから勉強を開始します。
現職でもDJI SDKやその他国内ドローンのSDKに触れる機会もあったので、OSSでも全体像をつかむのは早かったです。
また、CesiumJSという3D地図ライブラリも勉強を始めて、ドローンと人を繋ぐソフトウェアの研究みたいなことを始めました。

11月
  • ドローンレースのボランティア参加
  • マイクロドローンの体験会参加
  • Dronecodeを利用した自作ドローンの製作開始

スクールに通いはしましたが、スクールはドローンの操縦に関しては練習時間はそれほど用意してくれません。
どうにか自分で練習機会を確保したくて、世間でドローンをやってるコミュニティに入って、腕を磨く必要があると考え、ドローン業界への接触を試みました。
一つは、タイミング良くドローンレースの大会が開催されたので、一般募集されていたボランティアに応募しました。
そこではエンタメ界でのドローンの最前線に触れることができ、その運営に一助できたことが大きな経験となりました。
二つ目は、マイクロドローン(Tiny Whoop)というドローンです。
マイクロドローンも同じ頃テレビで取り上げられ、FPVドローンのコミュニティが大きいということも知り、タイミング良く体験会が開催されていたので参加してきました。

ドローンレースのボランティアでは、運良くラジコンヘリ界のすごい人を紹介してもらい、一度だけドローン操作の指導を受ける機会をいただけました。
練習不足を一発で見抜かれましたが、練習方法などをレクチャーいただき、大変勉強になった体験でした。

ドローンの自作にも挑戦したいと思い、海外から自作キットを取り寄せ、ドローンを自ら製作して勉強を始めました。
すべての部品が(というか本体のキット自体が)まだ海外から届いていないですが、少しずつ勉強をし始めています。

活動の目的

これら活動の目的を改めて整理したいと思います。
目的は3つあって、

  • ドローンを専門に修めたことを第三者機関に証明してもらう
  • ドローンのテクノロジー(ハードウェア・ソフトウェア)の見識をアピール
  • ドローンのコミュニティに参加して交流を図る

となります。
仕事に繋げたいというのが目標でもあるので、形が見えるものというのも大事だったりしますが、認定を受けて証明してもらうことと、ブログ等のアウトプットを最優先にするというのが、1Qの目標でした。
スクールがまだ卒業できていないのが想定外ですが、概ねこれらの目標は達成しているかと思います。

2Qに向けては、次のことが目標になります。

  • ドローンスクールを卒業して、認定をもらい泊をつける
  • 1Qでドローン(シミュレータ)と人を繋ぐ実験ができたので、2Qは実機とCesiumJSでドローンと人を繋いでみる
  • アマチュア無線4級を取得してFPVマイクロドローンデビュー

FPVドローンは面白いです。
マイクロドローン体験会でFPVゴーグルを試させてもらいましたが(ゴーグルで見るだけなら問題なし)、本当に自分が飛んでいる感覚を感じました。
免許取って実際に自分が操縦できるようになったら、あの感覚で自由にどこにでも行けるのではないかと、ワクワクします。

ちょっと話が脱線しますが、FPVドローンの可能性は大きいと感じました。
あの一人称視点のドローンが業務利用されはじめると、高所作業などの業務が大きく変わる可能性を秘めているような気がします。
ただし、アナログ無線は手軽で低遅延ですが、セキュリティが問題のようです(周波数を合わせれば、誰でも見れちゃう。自宅で飛ばしてて、外からFPVゴーグルで周波数合わせると、部屋の中が見られちゃう…?)。
デジタル通信の映像伝送は遅延が大きいですが、セキュリティは確保出来ます。
低遅延についても最近ではWebRTCなどの技術もあるし、5Gも普及して遅延がさらに減るので、そういった技術がドローンのFPVに転用できれば、無線資格も不要になり、FPVはもっと扱いやすくなるのではないでしょうか。
そんなところを自分が仕事で手がけられれば、楽しいだろうな。

将来の夢

私は生まれてこのかた、夢なんてありませんでした。
自分のやりたいこともわからなくて、人生をただなんとなく生きていたような状態でした。
ただ、最近は楽しいです。ドローンという、人生をかけて取り組みたいと思うものができたので。

この3ヶ月の取り組みで、将来の夢を見出しました。
それは、

  • ドローンが活躍する社会が見てみたい
  • その実現に私が貢献したい

ということです。

日本政府は「空の産業革命ロードマップ」という、ドローンや空飛ぶクルマの社会実現に向けたロードマップを整理して、ドローンが活躍する社会を本気で目指しています。
私はそんな未来の実現に貢献しながら、そんな未来が見たいというのが、今の夢です。

www.meti.go.jp

先日のDTRC2019のカンファレンスでも、空の産業革命の話が出たんですかね?聞きたかったです。

viva-drone.com

他にやりたいことがないのだから、いま見えているこの夢に向かって進んでみたいと思っています。

まとめ

1Qの振り返りをしてみました。
DTRC2019に参加して、これからの活動での良い視点をもらいました。
それは、

  • ドローンをエンタメとアカデミックの両面からアプローチする

というものです。

ソフトウェアエンジニアとして、ドローンを扱うエンジニアになりたいと思って色々活動を始めましたが、FPVドローンという面白そうなホビーにも出会いました。
楽しみながらドローンを理解していき、最終的に仕事に繋げられれば、最高ですね。