Tomofiles Note

ドローンとインターネット、そして人との関係を考えるソフトウェアエンジニアのアウトプットブログ

【Part5】良いなと感じる感情

第五回です。

今回は仕事の話ではないのですが、ここ近年のプライベートで感じたことをまとめたいと思います。

ファッションへの興味

高校時代や大学時代は、ファッションに対する興味はありませんでした。
正直、自分が着る洋服に対して、誰にどう見られるかなどという思考が働くことは、一度もなかったです。
今思えば、変な色だったり、ゴテゴテな装飾だったり、見た目の変さもかなりのものだったとも思いますが、
そもそもファッションに対して、心が動かされることがなかったと今は感じています。

そんな私が、社会人になってから、ファッションに対する興味が出てきました。
人間関係はあまり広い方ではなく、人と関わることも苦手意識がある私ですが、
テレビを見てて気になった芸能人の持つ、人を惹き付ける何かがあるなと感じ取ったのか、
その芸能人が身につけているモノをネットで調べたりしてました。

そうやって好きなファッションブランドを探したり、雑誌を見たりするのが楽しくなってきた頃、
一つのファッションブランドと出会いました。

ファッションブランド

私のブランドのイメージは、お金持ちのセレブなどが買い漁るものだという偏見があったのですが、
このブランドと出会ってから、自分が持っていたイメージが全く持って違うなと気づきました。

そのブランドは、これまでのベーシックなファッションアイテムを、そのブランドらしい解釈をし直し、
新しい魅力のあるアイテムを再構築して提供していました。
洋服って、アイテムのバリエーション自体は、既存のものが充実しているので、
そこに新しいものを投入することが出来ない業界だと、今の私は勝手に思っています。
だからこそ、その型にはまったそれぞれのアイテムにどのような価値を付与するのかは、
ブランド独自の解釈の仕方次第なのだと考えています。

このブランドの店舗に何回か通っているうちに、店員さんと仲良くなって、ファッションについて色々教えてもらいました、
店員さんも、自分たちのアイテムの話をしたくてウズウズしていて、私もそんなこだわりのある話を聞くのが楽しくて、
店先で結構長い時間話してしまったこともありました。
様々なアイテムの基本的な位置づけと、それに対するブランド独自の魅力を聞いていると、
その洋服が全身のコーディネートの位置づけとしても、ストンと気持ち的に落ちる気がして、
途端にその洋服に対して、「良いな、ほしいな」と感じてしまうのです。

これがブランドなのだなと、私はこの買い物で知ることになりました。

眼鏡も同様に

私は目が悪いので、眼鏡をかけます。
眼鏡も同様に、贔屓の眼鏡屋さんを作って色々教えてもらって、買うことが増えました。
眼鏡はとりあえず十本集めるなんて目標立てるのも楽しくて、どんな種類の眼鏡があって、
どれが私の顔に合うのか、選び方なども教えてもらいました。
結局現在、サングラス含めて七本も買ってしまいました。

良いなと感じる感情

洋服も眼鏡もそうなんですが、商品を売るときに、いかに価値を見出してお客さんにお金を出してもらうかを、
考えなくてはならないなと感じました。
どういうところに魅力があって他と違うところで、そのアイテムが生活の中でどのように生きてくるのか、
そういうのが見えてくると、その価値はグッと上がるのです。
洋服や眼鏡は、そのモノ自体が実用的な価値のあるものなので、実用レベルで有効性があれば、
そこへの付加価値は必要のないものでもあります。
でも、だからこそ、普段当たり前のように使っているモノに、ちょっとした心の動きがあると、
人生はちょっと豊かになるのではないかなと思います。

私はITエンジニアをやっていて、こういう付加価値を考えたり、誰かに魅力を語ったりすることが無いなぁと感じます。
もちろん、職種が違うのだから、やることが別なだけだということも言えると思います。
でもITだって、何かを作ることができる手段ではあります。しかも世界中が繋がる空間でもあります。
ブランドの価値を広めることも、ITで加速させることができるし、まったく新しい価値を作ることもできるんじゃないかなとも思います。

受託開発にいると、そういうのが見えません。
作ったものがどう生きるのか、私からは見えません。
というか、誰にも見えていないのではないでしょうか?
私の立ち位置は限定的なので、これ以上のことは何も言えませんが、
社会インフラとなるような大規模システムですら、最近の私には魅力を感じません。


私のこのブランドに感じる感情自体が、実は私の深層で望んでいることなのではないかと思っています。

目的が見える。
価値が見える。
人に言いたくなる。
応援したくなる。
次に期待したくなる。

そういう価値を届ける仕事が、ITエンジニアとして出来ないでしょうか?
私の興味は、今はそこしかありません。

ちなみに

上で話したブランドはnest Robe CONFECTさんです。
最近仕事で脳を圧迫されていて余裕がないので行けてないですが、また色々話聞きに行きたいですね。

nestrobe.com

眼鏡屋さんは、金子眼鏡さんです。

https://kaneko-optical.tumblr.com/post/186559100039/%E5%8D%81%E5%85%AB%E7%95%AA%E3%81%AE%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB-spivvy-sp-1205
kaneko-optical.tumblr.com

そして、今回の記事を書こうと思ったきっかけは、雑誌で見て一目惚れして買った腕時計を見たときに、
ふとこの体験って、自分の中に結構な影響を及ぼしているなぁと思ったからです。