Tomofiles Note

ドローンとインターネット、そして人との関係を考えるソフトウェアエンジニアのアウトプットブログ

【Part6】一本線の貢献

どうもどうも。

ここ最近、転職エージェントとやりとりしながら、自分の転職に対する気持ちや考えを整理してます。
ここで過去のパートで綴ってきたことが、良い意味と悪い意味で一本線に収斂し始めてて、自分のことながらなかなか興味深い気持ちです。
今回は、その一本線と、そこに紛れ込んでいるものを整理するパートになります。

不満に思っていること

過去のパートから、現在不満に思っていることを、大きく分けて次の3つ抽出しました。

  • 使う人が見えるものを作りたい
  • 新しいものを柔軟に取り込んでいく環境に身を置きたい
  • 給料の低さをなんとかしたい※

※これは、いままで、あえて挙げていないもの

人の問題とか、業界の問題とか、考える過程で仮設的に議題として挙げてみましたが、
今はどうも違うような気がしています。

過去の経験から、人に期待しても自分の思うとおりにいかないということも学んでいて、
大体、人との関係でうまくいかないときは、コミュニケーションがうまくいっていないときです。
Part2の内容なんて、今見返してもわかるけど、コミュニケーションの問題です。
「みんな同じ方向を向いている」の結論に向けてのエピソード選びに失敗してますね。

師匠が欲しいというPart4の内容も、正直仕事に求めるのも違う気がします。
ただこれは、現在の界隈でモデルケースとなる人がいないという現状に対して、
新しい環境に期待していることではあります。
それ以外は、仕事外で見つけるべきですね。
Githubの環境もそのために整備したもので、
結局自分のアウトプット不足と、客観的な目が入る機会が足らないだけです。

一貫していること

自分の考えを客観的に見直してみると、結局は「誰かのために」というコンテキストで語っています。
Part3で自分が求めていることが、「隣の人のために」であったことも、
「使う人が見えるものを作りたい」というのも、このコンテキストで一貫しています。

私自身が自分のことを語ることすら気後れしてしまう人見知りだからというのもあるのですが、
昔から人と人の間の関係がこじれることに大きな不安感を抱いてしまいます。
私自身が、人が欲しいと思ったものが、その人に届くまで、一貫した価値の提供が出来ないと、
落ち着かない気がしてなりません。
それが、今身を置いている受託開発のやり方に不安を覚える原因なのかもしれません。

私は仕様管理者とたくさん会話します。
使う人が想定されないソフトウェアであろうが、その価値を一番知っていて、管理している人と話さないと、
その価値を作るはずのエンジニアが、筋の通ったものが作れないと思うからです。

私生活の人見知りは、仕事では逆に我慢できません。
私はそれで、一度失敗しました。
奥手になることが、結局自分の不安感を増大させてしまったのです。
だから、自分の仕事を確かなものにするには、そのソフトウェアを作る人たち(理想的にはすべての関係者)と、
しっかりと同じ方向に向いていることを確認したいのです。

体験を作る

GoProの記事を書いたのは、気まぐれではないです。
本当はもっといろいろな体験について書きたいのですが、ちょっと余裕がなくて一つだけになっています。

使う人が想定されないソフトウェアを作るのが、いま関わっているプロジェクトです。
新しいビジネスなので、想定出来ないのが正しいのですが(想定してもそれが正しい保証がない、という理屈)、
想定できないから、想定しないのはちょっと違うのではないかなぁと感じることが多いです。

GoProだって、各々のユーザが使うシーンは、別にすべて想定しているわけではないと思います。
でも、GoProの方から使い方を示してくれています。
こんなユーザを想定していて、こんなシーンで使われることを想定していて、そんなときこんなことが出来ます、と。

これって、ものを作るときに、作る人の役目なのではないかなと、思います。
体験を作ることって、実はITと親和性がよくて、それを本格的に考える仕事ができれば、
自分のITのスキルも、もっと向上していくのではないかなと、考えています。

Part5のブランドに感じる価値の話も、実は同じことを言っています。
価値の提供元の思想と、提供する商品と、提供方法と、全てに一貫したものがあります。

一本線とは

で、結局一本線とは何かというと、「一貫していること」そのものです。
価値の提供元の思想と、提供する価値の開発と、価値の提供、ここまで一貫することで、
私のエンジニアとしての貢献が、完全に満たされます。

現在の仕事は、「提供する価値の開発」しか出来ていません。
これでは、ずっと不安なままです。
如何に、自分が価値の開発の「手法」のスキルを向上させたところで、変化はなかったのです。


プログラミングスキルも、ドメイン駆動設計も、オブジェクト指向も、
提供元の思想と、開発と、提供まで通すことで、やっと生きてくるのではないでしょうか?